イギリスのパフォーマー友達が一年前のことについての投稿しているのを見て、
あぁ、あのショーが中止になった日から一年経ったのか
と気づかされました。
あれから一年かあ、ということで少し振り返ります。
一年前、私は「王様と私」イギリスツアーの最中で当時はリバプールにいました。
ブロードウェイがクローズしたことをニュースで見たけれど
イギリスはまだだろうと思っていたら、突然、ショーの中止。
政府からのアナウンスがあった次の日、劇場に荷物を取りに行き
キャストはアジア、アメリカ、ヨーロッパ出身のメンバーがほとんどだったので
早い人は翌日に国へ帰っていきました。
キャストメンバーはイギリスに住んでいる人が少ないため、自分も皆ももし今後イギリスに来る機会がなければ、もう二度と会えないかもしれないという突然の寂しさに襲われました。でも、最後荷物を取りに行った日、劇場で会えたのは一部のメンバーで、これが本当にお別れなのか、あまりよく実感がわかない気持ちだったのを思えています。
私は2020年年明けから、イギリスビザ取得の準備を進めていて、2020年の目標は「なんとしてもイギリスのビザを取る」でした。
なのでリバプールにいた頃は寝る間も惜しんで書類作りをしていて
ビザの準備とショーに出ることで
気を緩めたら倒れそうなくらい追い詰めて日々を過ごしていました。
時間がとにかく足りない!!と思っていて
ショーの合間もビザ、食事中もビザ。
リバプールでディグ(Dig: 滞在先)をシェアしていた先輩は、私を気遣って美味しいご飯を作ってくれて、それに胸が熱くなったりしていました。
まさかその後すぐに時間がたんまり出来るとは夢にも思わず・・・。
2020年は、日本、イギリスだけでなく、世界中の人たちの生活が一変しました。
そして一年経った今も、まだまだ先が読めません。
あれから一年。イギリスはまだ劇場を開けることができておらず、
パフォーマンスに携わる人たちも、まだまだ辛抱が続きます。
水面下で動いていることもありそうだけれど、こればかりは今後どう動けるか誰にも分からない。
来年、今を振り返ったときはどうなっているんだろう。
写真はカーディフの劇場で撮ったキャスト&スタッフの集合写真。
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